白駒の池物語


 白駒の池物語45


「いつか、きよちゃんと一緒に、
その湖をみに行きたい」
清太は、そう思いました。 



「とうちゃんが、湖のまわりを歩
いていると、生まれたばかりの白
い馬が、足にけがをしてたおれて
いたんだって。



近くに家が一軒もなかったので、
とうちゃんはその馬をわが家へつ
れてきたの。
生まれたばかりのかわいい馬だっ
たわ。



そんなわけで、どこの馬かわから
ないけれど、白駒はずっとわが家
にいるの。ねえ、白駒。そうよね?」
きよは、白駒の目をみながらいい
ました。



「そうだったのか」
「清太さん。そうだったのかって、
どういうこと?」
「いやー、こんなことを、きよちゃ
んに話していいのかな」
清太は、話すのをためらっています。


            つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。



   昨日の分は、こちら。


   白駒の池物語44


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080919#p1




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    白駒の池物語1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1



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