白駒の池物語


  白駒の池物語82


初めてきよに会った日のこと。
きよと、座禅草をみに行った日の
こと。
霧ケ峰高原へ、ゆうすげをみにい
った日のことなど。
いろいろなことが、なつかしく思
い出されました。



これからどうやって生きていった
らよいのだろうか。
おらは、きよちゃんのことを、忘
れることができるのだろうか。



清太は、きよのことを考えながら、
湖のまわりを歩きました。
きよちゃんがこんなに好きなのに・・・。
なぜきよちゃんのそばでくらすこ
とができないのだろう。



「おじょうさまのことなど、なん
とも思っていません」と、長者に
いえば良かった。
そうすれば、きよちゃんのそばで、
一生くらすことができたのに。
おれって、なんて馬鹿なんだろう。


            つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。



   昨日の分は、こちら。


   白駒の池物語81


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081026#p1




初めてこの物語を読んでくださった
かたへ


    白駒の池物語1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1



「次の日」「次の日」と押せば、

「白駒の池物語」を続けて読む
ことができます。