白駒の池物語95
羽には、大きな目玉のようにみえ
る模様がついています。
よくみると、その目玉から、涙が
点々とたれているようにみえます。
ふしぎな模様でした。
きよが赤いちょうにみとれている
と、どこからかやさしい声が聞こ
えてきました。
「私は、八ヶ岳に住んでいる女神
です。きよ。白駒を、大切に育て
てくれてありがとう。
白駒は、私のおつかいをしている
馬です。
昼間はあなたの家で暮らし、夜は
私の所へ帰ってきていました」
「白駒は、女神さまの馬だったの
ですね。
白駒が、夜どこかへでかけている
ことは、先日清太さんから聞きま
した」
つづく
「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081108#p1
初めてこの物語を読んでくださった
かたへ
白駒の池物語1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1
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