げら、桜がさいたよ3
見ると、桜の木に、小さな鳥がき
ています。
その鳥は、くちばしで木の皮をつ
つきながら、「ギーィ、キキキ」と
鳴いています。
「あっ、こげらだ。かわいい鳥だな」
おじいさんは、白と黒のチェックの
コートをきたこげらが、いっぺんで
好きになりました。
庭へこげらがやってきたのは、初め
てです。
「この森にも、こげらがいたのか」
こげらは、おじいさんが小鳥好きの
人間だとわかるのか、近づいてもに
げもせず、木の皮を一心につついて
います。
おじいさんは、そのこげらに、「げら」
と名前をつけました。
「げらはきているかな?」
おじいさんは、毎日楽しみにして庭
を見ます。
げらが姿を見せると、おじいさんは
安心しました。
げらは、毎日庭へやってきました。
げらはまゆみの実を食べたり、桜の
木にいる小さな虫を食べたりして、
しばらく庭で遊んでいきます。
つづく
昨日の分は、こちら。