げら、桜が咲いたよ


  げら、桜がさいたよ3


見ると、桜の木に、小さな鳥がき
ています。
その鳥は、くちばしで木の皮をつ
つきながら、「ギーィ、キキキ」と
鳴いています。



「あっ、こげらだ。かわいい鳥だな」
おじいさんは、白と黒のチェックの
コートをきたこげらが、いっぺんで
好きになりました。



庭へこげらがやってきたのは、初め
てです。
「この森にも、こげらがいたのか」
こげらは、おじいさんが小鳥好きの
人間だとわかるのか、近づいてもに
げもせず、木の皮を一心につついて
います。



おじいさんは、そのこげらに、「げら」
と名前をつけました。
「げらはきているかな?」
おじいさんは、毎日楽しみにして庭
を見ます。



げらが姿を見せると、おじいさんは
安心しました。
げらは、毎日庭へやってきました。
げらはまゆみの実を食べたり、桜の
木にいる小さな虫を食べたりして、
しばらく庭で遊んでいきます。



           つづく


  
    昨日の分は、こちら。



http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081125#p1