昭和60年代の歌18


地這瓜の蔓かたづくる先々へ

   小さきこほろぎ光りつつ飛ぶ



夏休みの子等の帰省に合わせ蒔きし

   とうもろこし丁度食べ頃となる



推敲は作歌の最初で最後なりと

   先生のみ教へ心にしみぬ



帰国せし孤児の従姉妹と通訳を

   通し話すはいたくもどかし