2009-01-01 平成の歌11 母の短歌 照りかえす光眩しくシャーベット状の 雪かき分けてからし菜を摘む 間をおきて屋根より雪のなだれ落つる 音のひねもす庭に響きぬ 六時八分で止まりしままの腕時計 亡き夫偲び錆びしを磨く 二十年後の老に備ふると言う子等に 我にはかかる余裕なかりき