風の神様からのおくりもの


  風の神様からのおくりもの12


とくにこの頃は、人々に優しさが
なくなり、「自分さえよければ、他
人はどうなってもよい」という人
がほとんどです。



だからニ千年位たたないと、黄金
色のまゆ玉は手にはいらなかった
のです。
黄金色のまゆ玉は、この地方に住
んでいる人々の優しさをしめす、
鏡のようなものでした。



次の日の朝。
窓をあけたおばあさんは、縁側で
きらっきらっと光っているものを
みつけました。



「なにかしら」
近づいてみると、黄金色の小さな
まゆ玉でした。
大きさは普通のまゆ玉の半分位。


             つづく



「風の神様からのおくりもの」は、
みほようこの初めての童話集・
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。







心を病む兄のために、明神様にお参
りする心優しい少女の話など4編。


信州諏訪の「風の神様」から聞いた
お話。
挿絵は長野博一先生。
心温まる創作童話。



風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話




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