うぐいすの橋5
気がつくと、さっきのうぐいすが、
かなの前にいました。
「心の優しいかなさんに、うぐいす
たちは何かお礼がしたかったので
しょう。
かなさん、いつまでも優しい心を忘
れないようにね」
うぐいすは一声なくと、深い谷間に
むかって、まいおりていきました。
かなは、今日もくにゃくにゃ道を
歩いて、学校に通っています。
深い谷のみえる所まで来ると、かな
はうぐいす色の橋のことを、なつか
しく思い出します。
すると、深い谷間の方から、美しい
うぐいすの声が聞こえてきます。
あのうぐいすたちが、いつもかなを
見守っていてくれるのでしょうか。
山また山、谷また谷。
そんな山深い村に住んでいる、心の
優しい少女のお話でした。
おわり
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090304#p1
初めて読んでくださったかたへ
うぐいすの橋1