童話「女神さまとの約束」は、
信州の佐久にある「白駒の池」の
伝説をヒントにして、みほようこ
が書いた物語。
「女神さまとの約束」より
「とんとん、とんとん」
玄関の戸をたたく音がしました。
「こんなに朝早く、だれだろう?」
ふくは、いそいで玄関の戸を開け
ました。
すると、白い馬が立っていました。
馬は、口に手紙をくわえています。
「だれからの手紙かしら」
ふくは、手紙を読みました。
「私は、八ヶ岳の女神です。大雪
の夜、あなたの家に泊めていただ
いた者です。
あの夜のことを、おぼえています
か。あなたは、ほんとうに心のや
さしい娘ですね。
あなたのことは、小さな時からよ
く知っています。
私が、おとうさんを助けてあげま
しょう。
この白い馬に乗って、黄金色の花
をさがしなさい。
黄金色の花は、八ヶ岳の山の中に
咲いています。
女神さまとの約束1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20071016#p1
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