有明山に住む鬼・八面大王


  有明山に住む鬼・八面大王7


そのため、弥助も八面大王にさら
われてしまうのではないかと、さ
くは心配していたのです。



弥助は、小雪がちらちら舞う中を、
穂高の町にむかって、足早に歩い
て行きました。



町へ続く細い道は、数日前に降っ
た雪で真っ白でした。
どこが道だかわからない位、雪が
積もっています。



「ばさっ」
「ばさ、ばさっ」
弥助が峠にさしかかった時、どこ
からか音が聞こえてきました。
「何の音だろう?」
弥助は、音のする方へ歩いていき
ました。


               つづく



    昨日の分はこちら。


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   有明山に住む鬼・八面大王1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090424#p1