有明山に住む鬼・八面大王


 有明山に住む鬼・八面大王18


「疲れたでしょ。さあ、早く休み
なさい」
「ありがとうございます。
では、休ませていただきます」
娘は、弥助の家で、年をこしました。



「どこの娘だろう。かわいい娘じゃ
のぅ。
みそかの夜、あの娘は、いったい
どこへいくつもりだったのだろう」
さくは、娘のことが気になり、なか
なか寝つくことができませんでした。



次の朝。
今日は、元旦。
弥助が窓をあけると、まだ雪が降っ
ていました。
雪は、一メートル位積もっています。
こんなに雪が降ったのは、ひさしぶ
りでした。
弥助が雪をながめていると、娘がお
きてきました。


               つづく



   昨日の分はこちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090510#p1



   初めて読んでくださったかたへ



   有明山に住む鬼・八面大王1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090424#p1