竜の姿をみた少女11
その後。
かなは、湖のほとりで、何度かお
じいさんに会いました。
「知らないおじいさんだけれど、ど
このおじいさんかしら。
別荘のかたかな」
かなは、おじいさんのことを、み
んなに聞いてみました。
「私、白い着物をきたおじいさん
なんて、一度もみたことがないわ」
「ぼくも、みたことがない」
「私も」
「かなちゃん。この村には、長い
杖をついたおじいさんなんて、一
人もいないよ。どこのおじいさん
かな」
みんなそういいます。
「じゃあ、私だけ、あのおじいさ
んをみているのかしら」
かなは、ふしぎに思いました。
つづく
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初めて読んでくださったかたへ
竜の姿をみた少女1
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童話「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。
童話「竜神になった三郎」
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童話集「竜神になった三郎」の紹介
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