竜の姿をみた少女16
「それはそうと、かなは今でも湖
に竜がいると信じているのかな」
「はい、信じています。
私は、しらかば湖に、竜がいるの
ではないかと思っています」
「なぜ、竜がいると思うの」
「私、湖のほとりで、だれかが話
しているのを聞いてしまったの。
もうすぐ三郎さまがしらかば湖に
みえるよって、話していたわ。
三郎さまって、竜になった三郎の
ことではないかと思うの。だから」
「かなは、いつその話を聞いたの」
「いぬのふぐりの花が、咲き始めた
ころかな」
「そうか。かなは、しらかばたちが
話をしているのを、聞いてしまった
のか。
わしも、しらかばたちと話をする。
しらかばがね、この村には湖が大好
きな少女がいるんだよって、かなの
ことを話してくれたよ」
つづく
昨日の分は、こちら
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竜の姿をみた少女1
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童話「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
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