女神さまとの約束


  女神さまとの約束22


すると・・・。
どこからかやさしい声が聞こえて
きました。
「ふく。やっと、黄金色の花をみ
つけたのね。
黄金色の花は、私からのおくりも
のです。



おとうさんをこの場所へつれてき
て、黄金色の花びらで、おとうさ
んの体をやさしくさすってあげな
さい。
そうすれば、おとうさんはじきに
元気になれるでしょう。



おとうさんが元気になっても、あ
なたはこの岩場にとどまって、病
気で苦しんでいる人をすくってく
ださい。
けっしてこの場所をはなれてはい
けません。



おとうさんのことは、私が守ります。
わかりましたか。ふく。
私との約束を、ちゃんと守ってくれ
ますか」
女神さまの声でした。


            つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091013#p1



     初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090923#p1



「女神さまとの約束」は、信州の
佐久にある湖・白駒の池に伝わっ
ている話をヒントにして、みほ
ようこが書いた物語。