竜神になった三郎


  竜神になった三郎30


「おっかあー」
「三郎さーん」
二人はしっかりだきあいました。



三郎を諏訪湖で失った妻は、悲し
みのあまり諏訪湖に入りなくなり
ました。
そして竜になり、諏訪湖の底でさ
びしくくらしていたのです。



「おっかあ、もうお前をはなさな
いぞー」
「三郎さん、私ずっとあなたを待
っていたのよー」
二人は、湖の中をいつまでも泳ぎ
まわりました。


      つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100105#p1



  初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」
から発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞い
た話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、みほようこの五冊目の童話
集「竜の姿をみた少女」が、鳥影社」
から発行されました。

12月12日発行。





http://www.bk1.jp/product/03220629



小学生のみなさんに、ぜひ読んで
いただきたいと思います。