女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの72


「さみしい道だな」
清太は、ふぅーと大きな息をはき
ました。
しばらくいくと、東の空がだんだ
んに明るくなってきました。
そして、山の上から、太陽が顔を
だしました。



太陽をみた清太は、ほっとしました。
「無事に湖がみつかりますように」
朝日にむかって、清太は祈りました。



やしきを出てから、どのくらいの時
間がすぎたのでしょうか。
やっと、麦草峠に着きました。
足の丈夫な清太でしたが、峠に着い
た時には、ぐったり疲れていました。



きよちゃんといっしょにきたかった。
そう思うと、涙がでました。
清太は、こらえきれずに大声で泣き
ました。
五分後、思いっきり泣いたせいか、
気持がすぅーと楽になりました。
 

               つづく



    前回の分はこちら。
   

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101210#p1



    初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101001#p2