女神さまからのおくりもの88
すると・・・。
どこからか、赤いちょうが舞って
きました。
ちょうは松虫草の花にとまると、
ゆっくり羽をひろげました。
くじゃくのように美しいちょうで
した。
羽には、大きな目玉のようにみえ
る模様がついています。
その模様から、涙が点々とたれて
いるようにみえました。
赤いちょうにみとれていると、ど
こからかやさしい声が聞こえてき
ました。
「私は、八ヶ岳に住んでいる女神
です。きよ、白駒を大切に育てて
くれてありがとう。
白駒は、私のおつかいをしている
馬です。
昼間はあなたの家でくらし、夜は
私の所へ帰ってきていました」
つづく
前回の分はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101226#p1
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