女神さまからのおくりもの


  女神さまからのおくりもの90


「私は、なくなった母が大好きで
した。
祈りの大切さを教えてくれたのは、
母です。母は、みんなが無事にく
らせますようにと、毎朝祈ってい
ました。
そんな母の姿をみて、私は大きく
なりました」



「あなたが七才になった時、あな
たの家へ白駒を送りました。
あなたがどんな娘に育っているか、
心配だったからです」
「湖のほとりに白駒をおいたのは、
女神さまでしょうか」



「はい。山へきのこをとりにきた
おとうさんに、白駒を拾ってもら
おうと、湖のほとりにおきました。
おとうさんは気づかないようでし
たが、私は木の影からじっとみて
いました」
女神さまは、その時の様子を話し
てくれました。



「では、清太さんは?」
「清太は、諏訪の神様が、守屋山の
ふもとに住んでいる夫婦に授けた
こどもです。
清太の両親は、神様のような人で
した。


             つづく



    前回の分はこちら。
   

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101228#p1



    初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101001#p2