女神さまからのおくりもの


 女神さまからのおくりもの99


「きよさん。心をからっぽにしな
いと、清太さんの姿はみえません」
きよは、「早く清太さんに会えま
すように」と、心の中で祈りました。



「ぱか、ぱかっ、ぱか」
どこからか、ひずめの音が聞こえ
てきました。
「ひひーん」
「ひひーん」
「おや? あの声は、白駒の声」



すると・・・。
湖面に、白駒の背にのった清太の
姿があらわれました。
はてしなく続く草原を、清太がさ
っそうと走っています。
「清太さーん。私よー」
きよは、大声でさけびました。
 

             つづく



    前回の分はこちら。
   

http://d.hatena.ne.jp/youko510/20110107#p1



    初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101001#p2