「竜の姿をみた少女」より
「がばっ」
「がば、がばっ」
「ばしゃっ」
遠くで大きな音がしました。
そして、湖に大きな波がたちま
した。
「なんだろう?」
みると、湖のむこうから、竜ら
しきものが近づいてきました。
うすい黄色の竜でした。
竜の体には、銀色のうろこがた
くさんついています。
そのうろこが太陽にあたり、きら
っきらっと光っていました。
らんらんと光るするどい目。
すっとのびた大きな二本の角。
やりをうえたようなたくさんの
きば。
長さは、かなの身の丈の五倍以
上あるでしょうか。
大きな美しい竜でした。
「わぁ、竜だぁー! しらかば
湖には、竜がいたんだぁ」
かなは、びっくりして大声でさ
けびました。
竜は、だんだんに近づいてきます。
竜の姿をみた少女
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20010101#p1
童話「竜の姿をみた少女」は、
みほようこの五冊目の童話集
「竜の姿をみた少女」に、収録
されています。
2009年12月、「鳥影社」
から、発行されました。
童話集「竜の姿をみた少女」は、
「しらかば湖」と「白駒池」を
訪ねた時に、信州諏訪の「風の
神様」から聞いた話。
風の神様からのおくりものシリ
ーズ5。
http://www.bk1.jp/product/03220629
収録されている童話
・ 竜の姿をみた少女
・ 女神さまとの約束
裏表紙