女神さまからのおくりもの15
すると、馬小屋の戸が、音もなくすぅー
とあきました。
そして、白駒が外へとびだしました。
白駒の背には、美しい女のひとがのって
います。
「あのひとは、誰だろう? 白駒、どこ
へ行くの。 待ってー」
清太は、自分の声でとびおきました。
「夢か」
白駒のことが心配になった清太は、馬小屋
へ急ぎました。
小屋をのぞいた清太は、心臓がとまるくら
いびっくりしました。
白駒がいません。
あれは夢ではなく、ほんとうのことだった
のでしょうか。
つづく
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