いなばの白うさぎ 4
「おまえとわしの仲間、どちらが多
いか、比べてみようじゃないか。
あの気多の岬まで、一列に並んでご
らん。 そうすれば、わしがかぞえ
てやるから」
鰐にそういったのです。
鰐たちはすっかりだまされて、海の
上にずらりと並びました。
びっくりするほどたくさんの鰐でした。
わしは、十・五十・八十・百・二百・・・と
数えながら、鰐の背中の上を、ぴょん
ぴょん渡っていきました。
そして、もう一足で岸へあがろうとし
た時、ゆだんして大声でさけんでしま
ったのです。
つづく
いなばの白うさぎ 1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130311#p1
いなばの白うさぎ 2
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130312#p1
いなばの白うさぎ 3