大国主命物語 - みほようこの日記

　　蛇の室・かぶら矢の試練　１３

大国主命は、ぐずぐずしていると、こ
の先どんなひどいめにあうかわからな
いと思いました。

みことの長い髪をいく束にも分け、四
方のたる木へしっかりしばりつけました。
その後、五百人でも動かすことができ
ない大きな岩を戸口に立てかけ、中か
らでられないようにしました。

大国主命は、みことの太刀と弓矢・玉
のついた琴をかかえ、須勢理媛を背負
って、やしきを逃げだしました。

ところが、抱えていた琴が、木の幹に
ぶつかり、「じゃらじゃらじゃらーん」
と、大きな音をたて鳴りだしました。

　　　　　　　つづく

「いなばの白うさぎ」・「赤い猪」

蛇の室・かぶら矢の試練　１

蛇の室・かぶら矢の試練　２

蛇の室・かぶら矢の試練　３

蛇の室・かぶら矢の試練　４

蛇の室・かぶら矢の試練　５

蛇の室・かぶら矢の試練　６

蛇の室・かぶら矢の試練　７

蛇の室・かぶら矢の試練　８

蛇の室・かぶら矢の試練　９

蛇の室・かぶら矢の試練　１０

蛇の室・かぶら矢の試練　１１

蛇の室・かぶら矢の試練　１２