古代出雲の王 大国主命


    大国主命の試練 6


次の朝。
さっそうとあらわれた大国主命
をみて、命は「なぜ生きている
のじゃ」と、小声でつぶやきま
した。


 
その日の夜。
命は、むかでと蜂がいっぱい入っ
ている室へ、大国主命をつれてい
きました。
「今夜は、ここで寝るがいい」



それを聞いた須勢理比売は、命に
みつからないように、別の首飾り
のきれを、そっと大国主命に渡し
ました。
「このきれを、三度ふってね」と。


      つづく