古代出雲の王 大国主命


    大国主命の試練 13


 
それをみた命は、
「ほほう、むかでを一匹ずつかみ
つぶしているのだな。 かわいい
やつじゃ」と思いました。
命はすっかり安心して、大きない
びきをかき寝てしまいました。



大国主命は、ぐずぐずしていると、
この先どんなひどいめにあうかわか
らないと思いました。



命の長い髪をいく束にも分け、四
方のたる木へしばりつけました。
その後、五百人でも動かすことが
できない大きな岩を戸口に立てか
け、中からでられないようにしま
した。


     つづく