古代出雲の王 大国主命


   やきもちをやく須勢理比売 3


波が引いていくように、後に衣を
脱ぎ捨て、今度はかわせみの羽の
ような青い衣を着てみる。


袖をあげさげしてみるが、この衣
も似合わない。
その衣を脱ぎ捨て、山の畑に蒔いた
蓼藍で染めた衣をきて、胸元をみる。


そして、袖をあげさげしてみると、
この衣はとてもよく似合っている。


     つづく