木花之佐久夜比売


   木花之佐久夜比売 3



「兄弟は何人ですか」
「姉が一人います」
「姉さんの名前は?」
「石長比売(いわながひめ)と
いいます」



「石長比売だなんて・・・、変な
名前。美人なのだろうか」
邇邇芸命は、心の中でそっとつぶ
やきました。



「突然ですが、私の妃になってい
ただけませんか」



     つづく