諏訪の神話「明神さまの弓」


   明神さまの弓 30


頭が二つ、体が一つの双頭の大蛇
でした。
「これが、弓の正体じゃ」
厳かな声が聞こえてきました。



大蛇は、ぶるっと、大きく頭をふる
と、帯を引っ張りました。
すると、湖を二つに分けるほどの、
大きな弓になりました。
「どうじゃな。これは、わしの使い
をしている大蛇でのぅ。 この湖の
守り神なのじゃ」


       つづく