古事記神話「山の神と海の神の娘」


   塩満珠と塩乾珠 2


「このつり針は、ぼんやりの針・
猛り狂う針・貧しい針・役立たず
の針」
山彦は小声でつぶやきながら、海
彦につり針を渡しました。
「山彦、何をぶつぶついっている
のだ」
「何も」



その後。
海彦は、田に水がこないので、米
がとれなくなりだんだんに貧しく
なっていきました。
そして、山彦をねたみ、攻めてく
るようになりました。


      つづく