古事記神話「山の神と海の神の娘」


   豊玉比売の出産 5


豊玉比売は、山彦がのぞき見した
ことは許せなかったけれど、山彦
のことは大好きだったのです。



山彦のことを忘れることができな
い豊玉比売は、玉依比売に歌をこ
とづけました。

 

   赤玉は緒さえ光れど白玉の
     君が装ひし貴くありけり



       つづく