古事記神話「古事記物語」


  天照大御神須佐之男命 17



須佐之男命は、大宜都比売神(おお
げつひめのかみ)に何か食べさせて
ほしいとお願いしました。
すると、鼻や口や尻から、美味しい
ものをいろいろとりだし、料理をし
て皿に盛りつけ差し出しました。



その様子をみていた須佐之男命は、
「おまえの口や鼻からだした物をく
えるか」と怒り、大宜都比売神(お
おげつひめのかみ)を切り殺してし
まいました。



大宜都比売神の頭からは蚕が、二つ
の眼から稲の種子が、二つの耳から
粟が、鼻から小豆が、女陰から麦が、
尻から大豆がなりました。
神産巣日神(かむむすひのかみ)は、
須佐之男命にそれらの種をとらせま
した。


       つづく