古事記神話「古事記物語」


    大国主命


    大国主命の試練 3


すると、須勢理比売が「お父さま。
このかたのこと、ずっと前から知
っているような気がするの」とい
いました。



「娘は、この青年が気にいったの
だな」
しかし、命は、大国主命をみてい
るうちに、だんだん腹がたってき
ました。
「気にいらん」
命は、小声でつぶやきました。



「こんな男に、だいじな娘をとられ
てたまるか」
そう思った命は、大国主命が娘の婿
としてふさわしいかどうか、いろい
ろ試してみようと思いました。


     つづく