古事記神話「古事記物語」


    大国主命


    大国主命の試練 10


大国主命が、足元をどんとふむと、
下は大きな穴になっていました。
穴の中へ入り、身をかがめ隠れて
いると、近くまで燃えてきた火が
穴の上を通り、向こうへ遠のいて
いきました。



大国主命がほっとしていると、さ
っきのねずみが、口に矢をくわえ
持ってきました。
羽の部分は、子ねずみたちがかじっ
てなくなっていましたが、本体だけ
は無傷でした。


     つづく