古事記神話「古事記物語」


    大国主命


    大国主命の試練 14


それをみた命は、
「ほほう、むかでを一匹ずつかみ
つぶしているのだな。かわいいや
つじゃ」と思いました。
命はすっかり安心して、大きない
びきをかき寝てしまいました。



大国主命は、ぐずぐずしていると、
この先どんなひどいめにあうかわ
からないと思いました。
命の長い髪をいく束にも分け、四
方のたる木へしばりつけました。



その後、五百人でも動かすことが
できない大きな岩を戸口に立てか
け、中からでられないようにしま
した。


        つづく