古事記神話「古事記物語」


  大国主命


  少名毘古那(すくなびこな)5
 

しばらくして、少名毘古那は、常世
の国へ帰っていってしまいました。
大国主命は「これから一人で立派な
国を作っていけるだろうか」と心配
しました。



そんな時。
海を照らして寄ってくる神がいました。
「わしをちゃんとまつってくれたら、
協力して立派な国を作ってあげよう」
「どのようにまつればいいでしょうか」



「わしを、倭(やまと)の東の青々
した山の上にまつりなさい」
神様は、そういいました。
この神様が、御諸山(みもろやま)
の上に鎮座している大物主なのです。

   
     つづく