風の神様からのおくりもの


 風の神様からのおくりもの 8


神様がまゆ玉をなでると、まゆ玉
はきらっきらっと黄金色に輝きだ
しました。
神様は祈るような気持で、まゆ玉
をそっと縁側におきました。



「女の子も助かったし、さてわし
も社に帰って休むとしよう」
神様はまた風になって、守屋山に
帰りました。



「小桜姫、小桜姫。聞こえるかな。
風の神じゃ。 伊那谷の女の子は、
あぶない所で助かってよかったのー。
しかし、これから大変じゃのー。
わしも、毎日あの子が元気に育つ
よう祈っているぞ」


      つづく