風の神様からのおくりもの


 風の神様からのおくりもの 16


二人は、女の子のほほえみを、いつ
までもいつまでもあきることなくみ
ていました。
こうして、縁側においてあった黄金
色のまゆ玉は、女の子・まゆの大切
なお守りになったのです。



一カ月がすぎました。
おかあさんはまゆをつれて、一カ月
検診に行きました。
すると、医者がいいました。
「まゆちゃんは生まれた時、なか
なかおぎゃーと泣きませんでしたね。
今日はおかあさんに、まゆちゃんの
ことをはっきりお話しなくてはなり
ません。


      つづく