風の神さまからのおくりもの


 風の神さまからのおくりもの 26


ある日、おかあさんは、まゆ玉の上
の方が、黄金色になっているのに気
がつきました。



七月のある日の朝。
まゆの部屋に入ったおかあさんは、
「あっ」と大声をあげました。
ねがえりすらうてないまゆが、部屋の
中をはいはいしていたのです。



おかあさんは、夢をみているのではな
いかと思いました。
でも、夢ではありません。
まゆがはいはいして、おかあさんの胸
の中にとびこんできたのです。


      つづく