雪んこの舞 2
その中に、目がみえない雪んこが
ひとりいました。
名前はるみ。
るみは目がみえないけれど、とて
も明るいこどもです。
おとうさんとおかあさんと三人で
暮らしています。
るみたち雪んこが、最初におぼえ
なくてはならないこと、それは雪
の舞でした。
るみも生まれてすぐ、おかあさん
から雪の舞の手ほどきを受けました。
「ちら、ちら、ちら」
「ちーら、ちーら、ちーら」
これが雪の舞の基本です。
つづく
「雪んこの舞」は、諏訪の童話集
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。
「風の神様からのおくりもの」は、
みほようこの初めての童話集。
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html
2001年8月 鳥影社より発行。