竹取物語


石上の中納言と燕の子安貝 9


ところが。綱をひきすぎて、綱が
なくなった瞬間、中納言が八個の
鼎の上に、あおむけに落ちてしま
いました。
家来たちはびっくりして、そばに
かけ寄り、中納言をだきかかえま
した。



中納言は、白目をむいて倒れてい
ます。
家来たちは、水を飲ませました。
中納言が目をさましたので、やっ
とのおもいで、鼎の上から中納言
を下へおろしました。


         つづく