女神さまからのおくりもの


 座禅草が咲いている高原で 12


「よくみると、そんな感じね。
あら、ここには、五つも花が
咲いている。坊さんたちが集
まって、何か話をしているみ
たい」
「きよちゃん。赤褐色の部分
を、なんというか知っている?
ぶつえんほうというんだよ」



「ぶつえんほう?」
「そう。仏の炎の苞と書くん
だよ」
清太は、地面に「仏炎苞」と
書きました。


       つづく