女神さまからのおくりもの


 ゆうすげの花咲く高原で 27


二人は、無言のまま、ゆうすげ
のつぼみをみていました。
「きよちゃんは、おらのことを、
どう思っているのだろう」
清太は、きよの顔をそっとみま
した。



一方、きよも、「私は、清太さん
が大好き。
清太さんは、私のことをどう思
っているのかしら」と、心の中で
問いかけていたのです。



どのくらいの時間がすぎたので
しょうか。
二人には、長い時間がすぎたよ
うに感じました。
あたりがだんだんうす暗くなって
きました。


        つづく