女神さまからのおくりもの


 ゆうすげの花咲く高原で 4


「あるよ。一度だけ」
「どこで見たの」
「何年か前、庄屋さまのおとも
で、夕方霧ケ峰高原を通ったこ
とがある。その時、どこからか
いい香りがしてきた。なんの香
りかなと近づいてみると、黄色
の花が咲いていた。



それが、ゆうすげの花だった。
もう一度、ゆうすげの花が見た
いな」
清太は、ゆうすげの花を思い出
しながらいいました。
「私も、ゆうすげの花が見たい」


     つづく