女神さまからのおくりもの


 ゆうすげの花咲く高原で 14 


「いつか、きよちゃんと一緒に、
その湖を見に行きたいな」 
「とうちゃんが、湖のまわりを歩
いていると、生まれたばかりの
白い馬が、足にけがをしてたお
れていたんだって。



近くに家が一軒もなかったので、
とうちゃんはその馬を家につれ
てきたの。生まれたばかりのか
わいい馬だったわ。そんなわけ
で、どこの馬かわからないけれ
ど、白駒はずっとわが家にいる
わ。ねえ、白駒。そうよね」
きよは、白駒の目を見ながらい
いました。


       つづく