母は三十代の終わりから、短歌 を作っている。 作り始めの歌な ので拙いが、私はその頃の母の 短歌が好きだ。 水仙の芽見つけて我を呼ぶ 吾子の声明るく庭にひびきぬ 百三十枚目のセーター今宵編み上げて 編器をぬぐい油をさしぬ 窯出しの楽焼の壷ぴちぴちと…
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