白駒の池物語


  白駒の池物語108


「女神さま。清太さんの元気な姿
をみせていただきありがとうござ
いました。
家にもどり、自分の使命をはたす
ようにがんばります」
きよは、女神さまにお礼をいいま
した。


 
「清太さーん。さようなら。
私のこと、忘れないでねー」
そうさけんだ時、真っ赤に紅葉し
たもみじの葉が、一枚湖に落ちま
した。
そして、もみじの葉は、湖の中へ
静かに消えていきました。


            つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。



     昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081121#p




初めてこの物語を読んでくださった
かたへ


    白駒の池物語1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1



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昭和60年代の歌9


友達の土産にせむと幼子が

   持ち行く蝉籠に青草入れてやる



整然と列なす茶畑に並みたてる

   霜除けの扇風機秋風に廻る



剪定も消毒も怠りし柿なれど

   たははになりて色付きてきぬ



心字の池に向ふきざはしに散りしける

   落葉踏む音心に沁みぬ

りゅうの俳句1235

・その女神 お礼したれば 女神なり


・あの花は 紅葉すなる つつじかも


・この池は 話されたる 姿かな


・この声を 返事するのは 物語


・その使命 話したれば 物語