星のメール3
少年は十六才。
生まれた時から、目が見えないそ
うです。
でも、頑張り屋の少年は、普通の
高校へ通っていました。
「ぼくは目がみえません」
少年がそういわなかったならば、
少女は、少年が目が不自由だとい
うことを知らずにいたかもしれま
せん。
それ位、少年の動作は自然でした。
少女は、この春、小学校へ入学し
たばかりでした。
だから、ひらがなと、少しの漢字
しか書けません。
少女は、少年に手紙を書こうと思
いました。
つづく
昨日の分は、こちら。
星のメール3
少年は十六才。
生まれた時から、目が見えないそ
うです。
でも、頑張り屋の少年は、普通の
高校へ通っていました。
「ぼくは目がみえません」
少年がそういわなかったならば、
少女は、少年が目が不自由だとい
うことを知らずにいたかもしれま
せん。
それ位、少年の動作は自然でした。
少女は、この春、小学校へ入学し
たばかりでした。
だから、ひらがなと、少しの漢字
しか書けません。
少女は、少年に手紙を書こうと思
いました。
つづく
昨日の分は、こちら。
説明書読みつつ牛乳パックの再生はがき
紅茶を入れて漉き上げにけり
時雨の雨に篭る一日切りためし
読売歌壇の歌を綴れり
上簇の近づきしならん隣屋より
蚕座の臭ひ風にのりくる
還暦を迎へてますます太りたる
姉の身ごなし母に似て来ぬ