長手袋をはめた犬


我が家で飼っていた愛犬「りゅう」は、
前足は白い長手袋をはめているように
白く、後足は短い靴下をはいているよ
うに白かった。 




昔は、我が家の犬のように、四足が白
いのを「よつじろ」といい、余り喜ば
れなかったらしい。
理由は、「利口すぎる」ということか・・・?




そういえば、りゅうは利口な犬だった。
人の気持を敏感に察し、今自分がしな
くてはならないことは何かと、犬なが
ら私たち夫婦に気をつかっていたのか
も・・・。 




しかも、りゅうの尾は、左巻きだった。
それもしっかり巻いた左巻きの尾。
だから、りゅうがしっぽをふっていて
も、よくみないとわからない。 
しっぽの先だけしか動かないのだ。
長いしっぽを左右にふっている犬をみ
ると、りゅうもこんなふうに大きくしっ
ぽをふることができると良いのに・・・と
思った。





ある日、散歩していたら、おじいさん
に会った。
左巻きの尾をもった犬は、とても利
口だ。大切に育てなさい」と。
「よつじろ」で、「左巻きの尾」をも
ったりゅうは、利口すぎる犬だったの
かもしれない。




愛犬「りゅう」の思い出を、ホームペ
ージに連載している。 
りゅうのことを思い出すのがつらく、な
かなか筆がすすまない。 いつかは一冊
の本にしたいと思っているが、いつのこ
とやら・・・。



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