星のメール


童話「星のメール」ができたわけ?



六・七年前。
私は自分が書いた童話を、目の不自由なか
たにも読んでいただきたい、そう思って点
字の勉強を始めた。




点字をおぼえることは、それほど難しくな
かった。しかし、文章をどこできるかとい
うことが、よくわからなかった。




私は、朝日新聞の「ひととき」欄にのって
いる文章を点訳し、指導するかたにみてい
ただいた。 




そんな時、目の不自由な少年と知り合いに
なった。 地元の新聞に、頑張っている少
年の記事がのっていたのだ。 




少年は、地元でも有名な普通高校へ通ってい
た。 そして、一生けんめい大学入試の勉強
をしていた。 



私は習い始めたばかりの点字で、その少年に
何度かはげましの手紙を書いた。 少年の住
所がわからないので、通学している高校へ手
紙をだし、少年に渡していただきたいとお願
いした。




担当の先生からは、何度か手紙がきた。
しかし、少年の住所は、最後まで教えてくれ
なかった。 住所を教えてもらうことができ
たならば、何か手助けができただろうに・・・。
残念に思う。



少年は今どうしているだろうか?
無事に大学を卒業し、もう就職しているだろ
うな。 そして、立派な青年になっているだ
ろう。



 
義母の危篤・義母の死・自分の交通事故・童
話集の出版の準備などで、点字の勉強は中断
したままになっている。
いつか再開したいと思いながら、点字の勉強
を再開できずにいる。



昨夜、ホームページへ、童話「星のメール」
をのせました。
目の不自由な少年と出会ったその思い出を、
忘れたくないと思い、童話に書きました。
ぜひ読んでいただきたいと思います。



http://www.geocities.jp/dowakan/douwa.html