守屋山に黄金色の花が咲いた


風の神様が住んでおられる守
屋山のふもとには、福寿草
群生地があります。



私も一度見に行ったことがありますが、
どて一面に黄金色の花が咲いており、そ
れはみごとでした。
黄金色のじゅうたんみたい。
美しい・・・のひとこと。




美しい福寿草が忘れられず、帰宅してすぐ
「守屋山に黄金色の花が咲いた」という童
話を書きました。




ホームページにも、前半だけのせてありま
すので、良かったら読んでくださいね。



http://www.geocities.jp/dowakan/moriyasan1.html



(略)

どのくらい歩いたのでしょうか。
ふもとのひあたりの良い場所についた時、
少女はあっとおどろきの声をあげました。




何百年もの間、おおぜいの人が探しても
みつけることができなかった黄金色の花
が、どて一面に咲いているではありませ
んか。




それも一本や二本ではありません。
そこには百本、いや千本、二千本・・・、
数えきれないくらいの黄金色の花が咲い
ていたのです。
黄金色の花は、太陽にあたり、きらきら
と輝いていました。



(略)

すると、また声が聞こえました。
「少女よ、長い間、本当によくがんばった
のー。目の前の黄金色の花は、おまえが咲
かせた花じゃ。



兄を思うやさしい気持が、この花になった
のじゃ。
この花は何というか知っているか。
福寿草というのじゃ。
おまえが兄にやさしいことばをかけるたび、
一本ずつここに咲いたのじゃ。




この黄金色の花は、誰にでも見える訳では
ないぞ。
心のやさしい人にしか見えないのじゃ。



春になると、おおぜいの人が、黄金色の花
をさがしにやってくるが、誰の目にも見え
ないのじゃ。




明日、兄にも黄金色の花をみせておやり。
一本くらいは、兄にも見えるだろうから
・・・。



兄も今度こそよくなるだろう。
おまえの苦労も、もう少しじゃ。
いつまでも、今のやさしい気持を、忘れ
ないようにな」


(略)


続きは、公立図書館などで読んでくださいね。